背抜き完全分解 ダイキン F40HTNP

エアコンのドレンパンの構造は大きく分けて2種類あります。

ひとつはドレンパンのみが外れるようになっているもので、このタイプは一般的には分解が可能です。
可能とはいえ、機種によってはツメが複雑に噛み合っていたり、ドレンホースのネジを外す作業が難解な位置にあってかなり手間がかかったりして、難易度の高い作業になります。

もうひとつはドレンパンが背中側と一体になっているもので、ケーシングと呼ばれるものになります。
このタイプになると分解は更に難解で、エアコンの背中側からパーツをごっそり外していく形になります。
これをエアコンクリーニングでは「背抜き」と言い、ケーシングを外すと熱交換器のみが残る形になり、そのままでは壁に保持出来なくなります。
主にダイキン・東芝・富士通がこのタイプになりますが、富士通は例外的にケーシングを外しても熱交換器は壁に保持されます。

熱交換器を壁に保持するためには、ワイヤー等で熱交換器を吊るす必要があります。

分解したパーツ類になります。
1番下のパーツがケーシングと呼ばれるドレンパンの役割を果たす部分になります。

洗浄後のパーツ類です。

ドレンパンも送風ファンも分解しない一般的なエアコンクリーニングは約70〜80%ほどの汚れを落とすと言われていますが、ケーシングまで分解すると約95%くらいの汚れを落とせると言われています。

この「背抜き」は非常に高度な作業になりますので、エアコンの前後左右に充分なスペースがないと厳しいですね。
こちらのクリーニングは妻の実家のエアコンを使って作業しましたが、左側の壁が近くて熱交換器とケーシングを繋げているツメの存在を目視出来ず非常に苦労しました。

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